「電磁気の方程式」の版間の差分
タグ: モバイルウェブ編集、モバイル編集 |
タグ: モバイルウェブ編集、モバイル編集 |
||
1行目: | 1行目: | ||
'''電磁気の方程式'''とは、[[大学入試と「物理」]]において、電場や磁場の振る舞いを記述する手段である。 | '''電磁気の方程式'''とは、[[大学入試と「物理」]]において、電場や磁場の振る舞いを記述する手段である。 | ||
− | [[大学入試と「物理」]]では[http://ja.wikipedia.org/wiki/マクスウェルの方程式 マクスウェル方程式] | + | [[大学入試と「物理」]]では[http://ja.wikipedia.org/wiki/マクスウェルの方程式 マクスウェル方程式]を基とした次の3つの式<ref>マクスウェル方程式は4式あり、うち3つは上に上げた3式と同種のものである。残り1つは磁束の振る舞いについてのものであり、次式のようなものである。 |
+ | \[\int_S \bm{B}\cdot d\bm{s}=0\] | ||
+ | すなわち、磁束の湧き出しが0である。 | ||
+ | |||
+ | しかしながら、これを実践上で意識することは少ないため上の解説では省略している。</ref>で表される。 | ||
\begin{eqnarray*} | \begin{eqnarray*} | ||
\newcommand{\bm}[1]{\boldsymbol{#1}} | \newcommand{\bm}[1]{\boldsymbol{#1}} |
2019年9月12日 (木) 20:32時点における版
電磁気の方程式とは、大学入試と「物理」において、電場や磁場の振る舞いを記述する手段である。
大学入試と「物理」ではマクスウェル方程式を基とした次の3つの式[1]で表される。 \begin{eqnarray*} \newcommand{\bm}[1]{\boldsymbol{#1}} \displaystyle \int_S \bm{D}\cdot d\bm{s} &=& Q\\ \displaystyle -\frac d{dt}\int_S \bm{B}\cdot d\bm{s} &=& V\\ \displaystyle \oint_S \bm{H}\cdot d\bm{s} &=& I \end{eqnarray*}
各式の文字の意味することや解説は以下の項で解説する。
物理量の定義
点電荷 \(q\) から大きさ合計 \(q\) だけの電束(ベクトル量)が等方に湧き出している。単位面積あたりの電束を電束密度(ベクトル量)という。
電荷にクーロン力を及ぼす場を電場というが、同質の物体では電束密度を電場に比例の関係で「変換」できる。 \[\bm{D}=\varepsilon \bm{E}\]
- \(\bm{D}\):電束密度
- \(\bm{E}\):電場
- \(\varepsilon\):誘電率
この比例定数を誘電率という。誘電率は物質に固有の定数である。
電位は次のように表される。基準点からその点まで電場を線積分したものの正負を逆にしたものである。これは経路に依らない。 \[V:=-\int_{\bm{x_0}}^{\bm{x}}\bm{E}\cdot d\bm{s}\]
- \(\bm{x}\):位置ベクトル
- \(\bm{x_0}\):基準点の位置ベクトル
- \(\bm{E}\):電場
各式の解説
- 電荷と電束の関係
- 磁束と電位の関係
- 磁場と電流の関係
補足
マクスウェル方程式は4式あり、うち3つは上に上げた3式と同種のものである。残り1つは磁束の振る舞いについてのものであり、次式のようなものである。 \[\int_S \bm{B}\cdot d\bm{s}=0\] すなわち、磁束の湧き出しが0である。
しかしながら、これを実践上で意識することは少ないため上の解説では省略している。
- ↑ マクスウェル方程式は4式あり、うち3つは上に上げた3式と同種のものである。残り1つは磁束の振る舞いについてのものであり、次式のようなものである。 \[\int_S \bm{B}\cdot d\bm{s}=0\] すなわち、磁束の湧き出しが0である。 しかしながら、これを実践上で意識することは少ないため上の解説では省略している。